【仕舞うプロジェクト】
名古屋市北区で街区のリノベーションをしています。
もとは大正時代からあった町屋を時代ごとに増改築しながら住み永らえてきたお家でした。
母屋(オモテ)と離れの長屋(ウラ)、相互に関係のあった建物を切り離して、以前の関係性を仕舞い、新しい街区を生み出していくというプロジェクトです。
離れ側をそのまま残し、母屋側は解体して更地に。
親から受け継いだ土地、建物はここで歴史を終えますが、ほかの誰かによって新しい歴史が始まります。
さて、プロジェクトはというと、残した離れ側の敷地境界の境目を造っていきます。
工事自体はそれほど大規模ではありませんが、今まではひとつながりだった母屋側との関係性から、隣地に対する関係性へとリノベーションしなければなりません。
プライバシーを守りながら周辺に対しては閉じすぎず、そして今までどおりの居心地を確保できるように進めていきたいです。