【小さな暮らし製作所】 土塗り壁はたくさんの手で。
建方工事が終わって木造の骨組みが出来上がると、次に壁を作り始めます。
壁は土をこねたドロを塗って出来上がります。
土で出来た壁を一般的には土塗り壁と呼んでいます。
作業には順序があって、
・竹小舞をタテヨコに結わえて壁の下地を作る作業。
・竹小舞下地に荒土をつけていく作業
・荒土を乾かせた上に、砂と藁スサのたくさん入った土を塗る作業。
っと、だいたいここまでで土塗り壁の下地が出来上がります。
この先は、仕上用の漆喰を塗ったり、聚楽を塗ったりします。
土塗り壁工事には、時間と労力がある程度かかります。
昔は建築工事をのんびりできたので、当たり前のことだったのでしょうが、昨今ではあまりやらなくなってしまいました。
凡設計としては非常に残念な気がします。