丈夫で長持ちすること-良い家の条件 [5]

丈夫で長持ちすること

30年が寿命の日本住宅

日本の住宅の平均寿命は25~30年と言われています。核家族化や、戦後の経済成長も手伝って、働き盛りが建てた家が一代きりで取り壊されているのです。
近年、政府がこれを問題視し経済成長の鈍化と環境配慮というお題目のもと、対策を講じ始めていますが、家は精魂込めて造り、愛情をもって永く住んでいきたいものです。

シンプル設計で丈夫で長持ちする家

丈夫で長持ちする家ためには無理のないシンプルな構造体、明快で素直な間取りになるよう設計を突き詰めます。
デザインの要素としては、屋根を造ります。雨を受け流すためと、なるべく外壁に雨がかからないように。屋根があるということは、覆われてる感じがして心理的には安心感を生みます。

新建材は使わない

凡設計では内部、外部ともに木をたくさん使います。 木を外部に使うことに対して、不安を感じる方もいらっしゃいますが私たちはこう考えています。
外壁に杉板を使用した場合、外壁材として機能できなくなるのにどれぐらいかかると思われますか。
昔から雨がかりになるところには板を張っていました。見た目が悪くなったり、機能に支障をきたすと、張り替えて建物の寿命を延ばしてきたのです。常時、水に浸かっていなければ、簡単に腐ったりしません。また、経年の変化も味わい深く、ヨゴレも気になりません。
一方、現在主流となっているサイディングなどの新建材はいかがでしょうか。
例えば、5年でコーキング打ち直し。10年で塗装し直し。20年で取替え。そして、よく言われるように、新築時が一番キレイで、どんどん劣悪になっていきます。それほど性能が優れていると思えないので、新建材はできるだけ使用しないようにしています。
本物の木や自然素材を予算に合わせて選定し、高価にならずに丈夫で長持ちする家を造る。そんな家づくりを目指しています。

2015-01-20 | Posted in よい家の条件No Comments » 

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