ヒトにやさしいこと-良い家の条件 [3]

人に優しいこと

やさしい家とは

ここでいう「やさしさ」には心理的なこと身体的なこと、さまざまな要素を含んでいます。私たちは「自然で害がなく、安らかでいられること」を念頭において設計をしています。

害をもたらす可能性が高いものは使わない

住宅の設計には、可能な限り自然素材を使用します。その理由は、単純ですが、自然で気持ちがいいからです。たとえば木。硬すぎず、冷たくなく、触ったときの感触の良さ。なんとも言えない安心感があります。
また、自然素材はメンテナンスすれば長持ちする上、環境負荷や、リサイクル、地産地消、なども自然素材を採用する大きな理由です。自然素材は安全とは必ずしも言い切れませんが、シックハウスの問題、化学物質の問題を考えると、害をもたらす可能性のある新建材を使う必要は無いのではないかと考えています。

住まい手が安心して生活できる計画 4つのポイント

1)自然素材を使用する
本物の材料のもつ存在感や安心感は、「のようなもの(ニセモノ)」には絶対に無いと思います。
2)ひとつながりの空間の構成
なるべく密室にしない。屋内であれば、室を孤立させないようなるべく、ひとつながりになるよう計画します。家族の気配を感じることは安心感につながるからです。
3)外部とのほどよいつながりをつくる
家の内部と外部の関係も同じで、内部と外部をゆるく区切って、ほど良くつながっている感じが良いと思っています。また、外部に対しては閉じるところは閉じて、つなげるところはつなげる。メリハリも大切です。
4)安心感を与える外観
家のカタチも重要です。外部と対立するようなフォルムは緊張感を生みます。ですから、なるべく周囲になじむように計画します。帰宅途中に我が家が見えてきて、いとおしさや、懐かしさを感じて、“今日も帰ってきたよ~” っと、“ホッ” っと、一安心できると外観が良いと思っています。
2015-01-20 | Posted in よい家の条件No Comments » 

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