メンテナンスが容易なこと-良い家の条件 [4]

メンテナンスが容易なこと

メンテナンスフリーの家はない

住宅はメンテナンスフリーではありません。材料の劣化による修繕や、設備の故障、家族形態や生活の変化による増築、改築など折々に手を加える必要があります。人間に例えると、病気やケガ、いろいろなことを経験しながら、何十年と生き抜いていかなければなりません。

本当のメンテナンスフリーの家

私たちは自然素材である木を、内部、外部ともにたくさん使います。 木は腐る、反り割れ、延び縮みがあるからメンテナンスを懸念される方が多いと思います。しかし、本当はメンテナンス性に優れているのがこの木なのです。
例えば外壁や内部に杉板を張ります。一部に損傷が出たとしても、そこだけ直せば済みます。建物に足場を掛けずに、そこだけ直すことも可能なのです。
メンテナンス性に優れていると考えられているサイディングやビニールクロスの家の場合、そうはいきません。同じ品番のものが廃番になっていたりもします。
しかし、杉板は廃番にはなりません。コーキングのやり替えや、再塗装の必要もありません。
増築、改築に対応できることも、家全体のメンテナンス性という意味で、非常に大切なことです。 そのためにも、明快で素直な間取りとなるように心がけ、構造的にシンプルにしていきます。
家は、メンテナンスが容易で、生活の変化にフレキシブルに対応できなければいけないと考えています。

2015-01-20 | Posted in よい家の条件No Comments » 

関連記事